中央監視装置を活かした省エネ

目次

ビルや施設などの設備稼働状況やエネルギー消費量を監視する中央監視装置(BA)。これを活用してエネルギーの見える化を進め、省エネにつなげた事例は多々あります。

ここでは、中央監視装置を活かした省エネの成功事例を紹介しましょう。

中央監視装置のリプレイスでBEMSを導入

神奈川県の人気レジャースポットのひとつ、新江ノ島水族館では、これまでにも主要設備の状況を確認する中央監視装置を設置していました。しかし、監視できる範囲が限られ、たとえば水槽内の水温などはスタッフがチェックするなど人の手に頼る部分が大きく、省エネ施策の展開にも限界があったようです。

そこで、中央監視装置をリプレイスする際に、飼育施設の温度や水位なども確認できるよう、エネルギー監視システムを導入。また、水温をコントロールするポンプ類にはインバータ制御を導入します。さらに、空調の間欠運転も実施できるようにしました。

この成果は、導入時に立てた省エネ目標をはるかに上回る結果に。当初の目標と比べて1年目は約240%、2年目は257%など、2倍を超える成果が得られています。数値で効果がわかるようになってからは、スタッフの省エネに対する意識も向上しているようです。

※参照元:アズビル https://www.azbil.com/jp/case/bsc/nou_425/index.html

テナント企業も協力し、省エネ意識の輪が広がる

神戸市の中心地・三宮の地下に広がるショッピングモール「さんちか」。こちらを管理する神戸地下街株式会社では、中央監視システムの更新にともない、リアルタイムでデマンド監視ができるエネルギー監視システムを採用しました。

エネルギーの消費状況はデスクトップタイプの監視用モニタのほか、大型LCDにも映し出され、全スタッフが情報を共有できる体制に。また、スマートフォンでも確認できるようにし、いつでもどこでも随時電力使用状況を把握できるようにしたことで、迅速な対応が打てるようになりました。

システムを導入する際の目標に、導入から2年でピーク時の電力を600kW削減することを掲げていました。デマンド契約値を下げることにもつながっています。省エネの取り組みは施設運営スタッフだけでなく、テナント企業にも。店内照明のLED化を進めるなど、省エネ意識の向上も広がっているようです。

※参照元:アズビル https://www.azbil.com/jp/case/bsc/nou_406/index.html

まとめ:中央監視装置の更新が企業省エネ転換のチャンス

エネルギーマネジメントシステム会社比較イメージ

上記で紹介した事例のように、どの施設にもだいたい備わっている中央監視装置があるだけでは、省エネを推進することが簡単ではありません。
システムを更新するタイミングなどで、もっと使用エネルギーの見える化がはかれるしくみが必要となるのです。
それが「エネルギーマネジメントシステム」で、導入によってエネルギーの使用量だけでなく対策すべきさまざまな課題が見える化できます。
当「エネ監ポータル」では、最適なシステムを導入するお役に立つために様々なコンテンツを用意しています。まずは、新しい視点で提供事業者を分析している比較コンテンツをご覧ください。

エネルギー監視システムの
特徴・おすすめポイントを比較してみる

3つの導入理由からひも解く
エネルギー監視システム
おすすめ3選

「エネ監ポータル」では、「自社の範囲に合わせたシステム導入をしたい」、「既存設備の流用がしたい」、 「他社システムとの連携がしたい」、という導入目的に当てはまるシステムを提供している会社を提供会社の分類から1社ずつご紹介します。

ITを軸にしたエネルギー監視システム
クレアビジョンEverGreenVision
クレアビジョン

引⽤元︓クレアビジョン公式サイト(https://clairvision.co.jp/service/ever-green-vision/)

                           

エネルギー監視システム用のソフト開発から、パッケージ化されたシステムの提供までを実施。ITを軸にした価値提供をしています。

EMSの特徴
  • 監視できるエネルギーの範囲や機能にほとんど制限がない
  • 既存計器や安価な機器も組み込める
  • 電気や水・ガスなどのエネルギーを計測できる
  • IoTに関連した機能により故障予知や原単位管理も可能
導入後サポート
充実した監視システム
マクニカKisenseⓇ
マクニカ

引⽤元︓マクニカ公式サイト(https://www.macnica.co.jp/business/energy/products/136384/)

マクニカは世界中の先端テクノロジーを組み合わせた提案・販売を得意とし、技術商社としての立場を確立してきた企業です。

EMSの特徴
  • 世界的に多数の導入実績があるEMS
  • センサーを中心に扱っている企業のため、知識力が高い
  • データレビューのサービスがあり、導入が無駄にならない
  • Windowsの操作に似た操作感で直管的に使える
ガスと電気の総合自動制御システム
東京ガスエネルギーサービス
東京ガス

引⽤元︓東京ガス(https://eee.tokyo-gas.co.jp/service/energymanagement/detail.html)

ガスと電気を対象にした自動制御によるエネルギーマネジメントシステムを提供。気象情報データと連動させた計画運転も可能です。

EMSの特徴
  • 遠隔での監視・運転制御により省コストを実現
  • 室温に応じた省エネ運転を室外機の遠隔制御により自動で行う
  • 遠隔監視により故障予知や省エネ運転なども可能

【選定条件】
「エネルギーマネジメントシステム」としてピックアップした事業者について:2023/6/30時点、「エネルギー管理システム」「エネルギーマネジメントシステム」「エネルギー監視システム」でgoogle検索を実施し、100位以内に表示された事業者52社から選出。
「自社の範囲に合わせたシステム導入をしたい」「既存設備の流用がしたい」「他社システムとの連携がしたい」「複数メーカーの機器を一元管理したい」という要望に応えられる事業者の内、各業種の分類から実績数が明確かつ多い企業をおすすめとして掲載しています。