クラウド型空調管理システムとは、大型の施設において業務用の空調システムなどの運用などに使われるシステムです。
これを利用することで、パソコンやスマートフォンを利用した遠隔でのコントロールや、CO2などの監視によって適切な換気を行い経費を削減することなどが可能です。
このページでは、Google検索で「空調管理 クラウド」と検索した時に上位表示されているシステム5社(2023年2月時点)の特徴を紹介します。
空調クラウドサービスはダイキンエアテクノ株式会社が提供するシステムです。
本システムはセンサーによって遠隔で室内の環境(温度や湿度)をモニターし、それに応じた空調の操作が可能です。モニターしたデータによって熱中症リスクや肌乾燥リスクなどを判断できるために、空間にいる人にとって快適な環境を容易に作れます。
また、エネルギーの使用量は定めた区分ごとに細かくグラフで確認が可能です。目で見てわかりやすいために、レポートの作成にも非常に役立ちます。
空調設備やシステムに異常を検知した場合には細かな内容をメールで通知する機能も持ちます。そのために素早いシステム復帰及び機器の修理に役立ちます。この異常は細かく記録され続けるために、問題が起こる原因の特定が容易です。
問題が起こった場合にその場で対応ができるように、現場にはローカルの操作端末(タブレットなど)が用意されています。
単純な空調管理やモニターはもちろん、問題が起こった場合のスムーズな解決策まで用意された、総合的に優れたシステムだと言えます。
DK-CONNECTはダイキン工業株式会社が手がけるクラウド型空調コントロールサービスです。
『DK-CONNECT edge(ディーケーコネクト エッジ)』と呼ばれるネットワーク端末を利用し、空調機器をクラウドに接続し、それらの監視や管理をスマートフォン、タブレット、パソコンといった機器から遠隔で行えます。
複数の拠点を1箇所で管理可能なために管理コストの削減が期待できます。
換気システムやセンサーを組み込み、それらを連動させたシステムを簡単に構築できることも特徴的です。
これによって、例えば外が涼しい時には外気を取り入れて低コストで快適な環境を作ったり、CO2濃度によって換気のタイミングを測り適切な環境を低コストで作ったりすることが可能です。
ACスマートクラウド(AC Smart Cloud)はパナソニック産機システムズ株式会社が提供するサービスです。
クラウドアダプター(メーカー希望小売価格:500,000円 税別、工事費別)の導入が必要ですが、基本的なサービスは無料で提供されています。
多拠点の空調管理がクラウド型のシステムによって一元管理が可能。この管理はスマートフォンやタブレットから行えます。
計量器やセンサーの導入によってエネルギー使用量は可視化され、独自の省エネ制御もまとめて行えます。また、異常発生時の警報にも対応するためにトラブルシューティングが迅速に行えることも魅力的です。
パナソニック側で多くのデータを収集・分析することでそのフィードバックを含んだサービスを受けられることも本サービスの大きなメリットです。他に、機器のフィジカル的なメンテナンスサービスも導入が予定されているようですので、社内にそうした知見がなくても総合的に安全な管理を行えます。
EMCLOUDは電気代が年間300万円以上かかっている事業者様におすすめの電気代削減に役立つエネルギー最適化プラットフォームです。
業務用の空調を多く導入していると夏や冬に大幅に電気代が上がってしまうことがあると思います。そうした悩みを最小限のコストで解決することを試みているのが本サービスです。
EMクラウド親機をハブとしてクラウドシステムとエアコンなどの空調機器を繋ぎ、独自アルゴリズムを用いたIOT(Internet of things)によって適切な自動制御を行います。
目標とする電力使用量を設定し、それに達する前の段階で空調を適切に制御。施設全体で電力使用量をモニターするため、局所的に空調が全てストップするような極端な制御を行う必要がありません。
SUBARUなどの大手が導入しており、電気代を10−20%削減している実績があります。初期費用は0円と導入コストが抑えられる点も非常に大きなメリットだと言えるでしょう。
Be ONEは空調機の省エネ対策のための空調制御システムです。
本システムは18年の歴史と3万台以上の納品実績があります。トヨタ自動車やパナソニックといった大手の他に海上自衛隊などにも導入実績があり、そうした意味で安心感のあるシステムだと言えます。
本システムは主にコンプレッサー(圧縮機)の稼働状況をコントロールすることを得意としています。電流を正しく計測し、空調をストップさせることや機器を痛めることを避けながら省エネな空調管理を実現します。
電力削減のデータはエクセルファイルで出力が可能なため、レポートの作成にも役立ちます。こうした点によって電気代だけではなく管理コストも削減できることは魅力的です。
エアコンの他に業務用冷凍庫の制御にも対応しており、この点は他社にはあまりない特徴だと言えるかもしれません。
「エネ監ポータル」では、「自社の範囲に合わせたシステム導入をしたい」、「既存設備の流用がしたい」、 「他社システムとの連携がしたい」、という導入目的に当てはまるシステムを提供している会社を提供会社の分類から1社ずつご紹介します。
引⽤元︓クレアビジョン公式サイト(https://clairvision.co.jp/service/ever-green-vision/)
エネルギー監視システム用のソフト開発から、パッケージ化されたシステムの提供までを実施。ITを軸にした価値提供をしています。
引⽤元︓マクニカ公式サイト(https://www.macnica.co.jp/business/energy/products/136384/)
マクニカは世界中の先端テクノロジーを組み合わせた提案・販売を得意とし、技術商社としての立場を確立してきた企業です。
引⽤元︓東京ガス(https://eee.tokyo-gas.co.jp/service/energymanagement/detail.html)
ガスと電気を対象にした自動制御によるエネルギーマネジメントシステムを提供。気象情報データと連動させた計画運転も可能です。
【選定条件】
「エネルギーマネジメントシステム」としてピックアップした事業者について:2023/6/30時点、「エネルギー管理システム」「エネルギーマネジメントシステム」「エネルギー監視システム」でgoogle検索を実施し、100位以内に表示された事業者52社から選出。
「自社の範囲に合わせたシステム導入をしたい」「既存設備の流用がしたい」「他社システムとの連携がしたい」「複数メーカーの機器を一元管理したい」という要望に応えられる事業者の内、各業種の分類から実績数が明確かつ多い企業をおすすめとして掲載しています。