飲食店

目次

店舗面積の割にエネルギー消費量の多い飲食店でも、省エネが求められる時代です。飲食店における省エネ対策のポイントや、具体的な省エネ施策を紹介します。

飲食店における省エネ対策のポイント

飲食店の場合、調理用ガスをはじめ業務用冷蔵庫や照明など電力消費も大きく、さらに空調や換気に使うエネルギーも他業種と比べて大きい傾向があります。厨房を中心に、店内のエネルギー使用量を把握する「エネルギーの見える化」から、省エネ対策を始めましょう。

最近は、タブレットなどでエネルギーの使用量を閲覧できる簡易的な監視システムもありますし、パソコンを中央監視制御システム(BA)として店内設備の制御やコントロールができるシステムもあります。こうしたエネルギー監視システムを導入することで、より詳細な使用状況がわかるようになります。

具体的には、ブレーカーにモニタリング装置を設置して、電力使用量を時間単位で確認します。また、店内の設備ごとに定格消費電力を調べ、それが何台使われているかもチェックします。これらのデータと、来店客数や調理中の時間帯を重ねることで、いつ、どこで無駄なエネルギーが消費されているかを把握しやすくなり、省エネ対策を打ちやすくなります。

エネルギーの見える化が省エネの鍵

BEMSイメージ

飲食店の省エネを成功させるには、まずエネルギーの見える化を推進させる必要があります。
エネルギー監視システムは様々な企業から提供されていますが、店舗に合うシステムとはどんなものでしょうか。
そこで、エネルギーマネジメントシステムの専門ポータル「エネ監ポータル」では、各社を独自の視点で分類、比較してみました。
エネルギー見える化システム導入の業者選定でお役に立つコンテンツです。

エネルギー監視システムの
特徴・おすすめポイントを比較してみる

具体的な省エネ施策例

まず、エネルギー消費量が多い厨房から省エネ施策を考えていきましょう。

消費電力の大きい冷凍・冷蔵庫は、ドアの開閉回数を減らしたり、庫内の詰め過ぎを避けたりすることで電力量を抑えることにつながります。古い機器だとパッキンが破損し、なかの冷気が漏れている場合もありますから、状況を見ながら設備更新を検討しましょう。

ガスや給湯器は、できるだけ口火をこまめに消すことで、エネルギー消費量を抑えられます。適正な火力で完全燃焼するよう、空気孔を調整することも省エネのポイントです。

空調関連では、設定温度を季節ごとに決めるなどルール化が大切。外気の取り入れ量を管理することで、適正な環境を保つのも一手です。運転時間についても、場所ごとに見直していきましょう。また、空調の切り忘れなどを防ぐうえで、中央監視で確認できるようにしておくと安心です。

照明関連では、適正な照度を維持するとともに、点灯時間についてもチェックしましょう。特にトイレの照明などは消し忘れが多く見られます。人感センサー付きの照明を採用するなど、無駄なエネルギー使用を抑える取り組みも検討しましょう。

※参照元:一般財団法人省エネルギーセンター https://www.eccj.or.jp/commercial_bldg/s4.html

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具体的な省エネ施策集

3つの導入理由からひも解く
エネルギー監視システム
おすすめ3選

「エネ監ポータル」では、「自社の範囲に合わせたシステム導入をしたい」、「既存設備の流用がしたい」、 「他社システムとの連携がしたい」、という導入目的に当てはまるシステムを提供している会社を提供会社の分類から1社ずつご紹介します。

ITを軸にしたエネルギー監視システム
クレアビジョンEverGreenVision
クレアビジョン

引⽤元︓クレアビジョン公式サイト(https://clairvision.co.jp/service/ever-green-vision/)

エネルギー監視システム用のソフト開発から、パッケージ化されたシステムの提供までを実施。ITを軸にした価値提供をしています。

EMSの特徴
  • 監視できるエネルギーの範囲や機能にほとんど制限がない
  • 既存計器や安価な機器も組み込める
  • 電気や水・ガスなどのエネルギーを計測できる
  • IoTに関連した機能により故障予知や原単位管理も可能
導入後サポート
充実した監視システム
マクニカKisenseⓇ
マクニカ

引⽤元︓マクニカ公式サイト(https://www.macnica.co.jp/business/energy/products/136384/)

マクニカは世界中の先端テクノロジーを組み合わせた提案・販売を得意とし、技術商社としての立場を確立してきた企業です。

EMSの特徴
  • 世界的に多数の導入実績があるEMS
  • センサーを中心に扱っている企業のため、知識力が高い
  • データレビューのサービスがあり、導入が無駄にならない
  • Windowsの操作に似た操作感で直管的に使える
ガスと電気の総合自動制御システム
東京ガスエネルギーサービス
東京ガス

引⽤元︓東京ガス(https://eee.tokyo-gas.co.jp/service/energymanagement/detail.html)

ガスと電気を対象にした自動制御によるエネルギーマネジメントシステムを提供。気象情報データと連動させた計画運転も可能です。

EMSの特徴
  • 遠隔での監視・運転制御により省コストを実現
  • 室温に応じた省エネ運転を室外機の遠隔制御により自動で行う
  • 遠隔監視により故障予知や省エネ運転なども可能

【選定条件】
「エネルギーマネジメントシステム」としてピックアップした事業者について:2023/6/30時点、「エネルギー管理システム」「エネルギーマネジメントシステム」「エネルギー監視システム」でgoogle検索を実施し、100位以内に表示された事業者52社から選出。
「自社の範囲に合わせたシステム導入をしたい」「既存設備の流用がしたい」「他社システムとの連携がしたい」「複数メーカーの機器を一元管理したい」という要望に応えられる事業者の内、各業種の分類から実績数が明確かつ多い企業をおすすめとして掲載しています。